package(包装)
2009年 07月 29日
店主でございます。
週末から東北出張するための手土産で、静岡らしいいくつかをアッセンブルする中で、欠かすことができないのがお茶。そこで今回は山壽(ヤマス)杉本商店さんを訪ねた。ネイティブ静岡人ならお茶関係の知り合いが多いのは当然のことですが、杉本さんもその一人です。小生にとって茶商という仕事の意味を、あらためて教えてもらったのも杉本さんです。
生産家の売るお茶には、その作り手の持つ土地の味わいがありテロワール的な魅力がある。いっぽう茶商の売るお茶には、クリエイトされたお茶の味があり、それは合組み(ブレンド)や火入れなどの技術をふんだんに使うことによる味の魅力にある。どちらが優れているというわけでなく、そういう魅力を理解し、楽しめば良いのだ。
ところで、茶商山壽さんの魅力は、それだけではない。ご自慢のやや深めに火入れされたスモーキーなお茶、それを包むパッケージがじつに洒落ているのだ。スペシャルなお茶を楽しむには、それに至るプロセスも大切だが、それらを演出する小物としてのパッケージの役割は大きい。けっして高級な素材を用いているわけではないが、とにかくセンスが良い。茶商山壽の心意気が伝わる素敵なパッケージなのである。
by ankome
| 2009-07-29 19:01
| アンコメの日々